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アトピーと痒み

夏になったからか、皮膚病の治療をすることが多くなりました。

かゆみを伴う病気が一番多いですが、やはりアトピー性皮膚炎を伴う犬が多いのが実情です。

 

そもそもに、アトピー性皮膚炎とはなんなんでしょうか?

過敏症体質(本来、反応するべきではない弱い刺激に過剰に反応する体質)と、説明することが多いですが、

多くの因子が複合的に関連する病態が存在しています。

 

①皮膚バリアの因子

皮膚の保水力が低下していることが証明されており、バリア機能の低下がおきている

②神経因子

かゆみを伴う病変部は、神経繊維の伸張を促し、痒みが痒みを呼び起こす状態になる

③感染因子

体表の常在菌のバランスが崩れやすく、マラセチア感染などが容易におきてしまう

④免疫系因子

リンパ球から放出されるサイトカインのバランスが崩れてしまい、痒みと炎症を永続的におこす

⑤食事因子

食事アレルギーやビタミン不足などからのかゆみ

 

これらの因子を単一のクスリでコントロールすることはできないので、

食事、シャンプー、保湿、投薬、耳掃除、こまめなスキンケアなどの家族の協力が必要となります。

 

最近、アポキルという痒みのサイトカインを抑制する新薬が発売され、

ステロイド、シクロスポリンに続く第三の選択肢ができるようになりました。

ただ、このクスリを使えばすべての症例が良化する訳ではなく、その子に合った方法や薬を

オーダーメイドで組み立てていかないと痒みをコントロールするのは難しいと感じています。

 

犬の痒みって奥が深いと思います。パッと治る方法は存在してくれればいいんですけど、難しいですね。

皮膚の病気 2017/08/06
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