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門脈シャント

あまり遭遇することはないですが、先日「門脈シャント」という病気の治療をしました。

 

この病気は、肝臓に食事からの栄養素を送り込む門脈という血管があるのですが、

この門脈に異常が発生してしまい、うまく血液を肝臓に運ぶことができず、

違う血管につながってしまう(シャント血管ができる)病気です。

 

比較的まれな病気であり、

好発犬種は小型犬であり、トイプー、ヨーキー、マルチーズなどが多く、遺伝性要因が強いといわれています。

 

高アンモニア血症による、行動異常や尿石症などで発見されることが多いですが、

症状がまったくない場合もあり、偶然見つかる場合もあります。

 

今回、手術を受けた子も去勢の手術の術前検査で偶然発見されており、

 

「やっぱり手術の前の検査は大事だね!!」

 

と確信しております。術前検査なしで手術を希望する患者さんは、当院にはあまりいないですけどね。



今回の手術は、CTや血管造影などの特殊な器具があるほうがスムーズなので

大阪府の松原動物病院に協力していただき、無事にCT検査、造影検査、手術をすることができました。

もともと勤務していた病院ですが、やはり手術時にアシストしてくれる先生が多いのはありがたいです。

手術が終わった直後は、少し元気がなかったですが、痛み止めを十分に使ってあげると楽になるらしく、

一晩もすると食事をガツガツ食べて、いたずらするほど元気になってくれました。

術後3日ほどは、発作が起きやすい状態になることが知られており

入院下で監視していましたが、もう元気なだけだったので、無事に退院してくれて、ホッとしました。

 

珍しい病気ですが、シャント血管のタイプによって軽〜重症まで病状が変化する病気であり、

手術したら、すぐに治るというような簡単な病気ではありません。

血管を結紮すると、急激に血流が変化してしまい、体がついていけない場合もあったりします。

 

病気を見逃さないように、適切な検査と治療を提案できるように、また勉強していこうと思います。

IMG_2419.JPG

術後、元気に帰っていってくれたトルテちゃん。無事、元気になってくれてありがとう。

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