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一番いい癌の治療法とは何なんだろう?

本日腫瘍のセミナーに参加してきました。

普通の考え方とは違うセミナーで勉強になりました。

ちょっとだけ紹介します。

 

今まで、獣医になってから、たくさんの腫瘍を治療してきました。

腫瘍認定医の先生も近くにいてくれたので、いっぱい勉強もさせてもらいました。

現在の腫瘍学の基本はEBM(Evidence Based Medicine)で、統計学的に有効な治療方法を行う。

という、至極まっとうな治療方法です。

 

ただ、この治療法で80%は奏功したよ!!というデータも、裏を返せば20%は効かなかったんだよね。

というものであり、データではわからない細かい部分は、論文に書かれていなかったりします。

強力な治療する時は、ICUで治療していたり、初期の死亡率は書いていなかったり。

人でも、EBMが基本ですが、治療期間中が嘔吐ばっかりだったり、寝たきりになるようなら、意味あるの??

という疑問が医学の中でも出てきているようです。

(ただ、これもケースバイケースで、一般化できないのが実情のような)

 

だって、抗がん剤を使う際には体表面積を基本に換算していますが、

抗がん剤の耐性がどれくらいあるのかなんて、体表面積ではわからないんです。

 

人間のお酒で考えれば分かることで、

体が小さい人でも、アルコール耐性がある人もいれば、大きい人でも下戸がいるのと同じこと。

個人個人で、その人の持っている耐性、免疫力、考えかた、物事のとらえかた、全部違います。

動物でも同じようなもんです。

 

どうしても副作用を出して欲しくないという飼い主の切なる要望を何とか満たしながら

できるだけ副作用のない治療をするには

飼い主とよくよく相談して、その子に合ったオーダーメイドの治療を構築するしかなく

その道は、誰もデータがない、無人の荒野を歩いていくようなイメージですが

飼い主が納得しているなら治療をやってみましょう!!という、気合が必要になります。

というセミナーでした。熱い先生でした(笑)

 

 

治療において、飼い主の納得はすべてにおいて優先するぜ!!

 

 

という信念をもとに、患者にベストな治療(標準的ではないかもしれないけど・・)を提示して、

少しでも、良い時間が過ごせるように知恵をだす。いろんな病院も協力してもらうこともあるかもしれない。

「その子と、その家族の希望に沿った治療を組み立てて、少しでも気持ちよく生きられる」

という治療が提供できるように、勉強していかないといけないなと感じました。

 

毎日、勉強ですね。。。

腫瘍の病気 2019/07/28
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