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アトピー性皮膚炎の柴

犬のアトピーは非常に良く見る疾患で、たくさんの犬が治療に通っています。

一般的に

 

「皮膚が赤い、痒い、なめまくる」

 

という場合には、見ただけでは病気の原因がわからないので、

アトピー性皮膚炎っぽいと思っていても、検査をして病気を鑑別するのが基本です。

 

痒い原因として鑑別を心がける疾患は

①ノミ・ダニなどの寄生虫

②毛包虫・疥癬など肉眼でわからない寄生虫

③細菌性皮膚炎

④真菌性皮膚炎

⑤食事性アレルギー

⑥めったにない腫瘍など

⑦アトピー性皮膚炎

と、ざっと思いつく病気が7つほどあり、これらを所見と治療反応をみて診断をすすめます。

 

10年前ほどは、簡単に診断出来なかった寄生虫疾患(検査しても陰性になることが多いので)

その中でも、目に見えない寄生虫(疥癬や毛包虫)が

最近発売された内服タイプの薬(ブラベクトやネクスガード)で、

安全に投薬と除外診断ができるようになったので、昔より診断がしやすくなりました。

(除外診断もできるので、これらの内服するタイプの薬の方が皮膚炎の犬には良いと思います)

 

また、2016年7月より「アポキル」というステロイドに置き換われる可能性をもった

新薬が登場した事により、副作用をださないようにしつつ痒みを制御する治療もでてきました。

 

IMG_2004 のコピー.JPG

この子も、ものすごい痒みが手足や顔周りに強くでていて診察にいらっしゃいました。

皮膚の検査と、除外診断のための寄生虫の駆除薬を使ってもらいながら、

アポキルとステロイドを少量使う事で、痒みが激減してくれて、とても喜ばしいです☆

(アポキルも100%効くわけではないので、この子の場合はとても良く効いたという例です)

 

アトピー性皮膚炎は、掻いたり舐めたりすると、皮膚が肥厚してきて慢性の状態になってきます。

そこから治療するのは、とても難しいので早めに相談して、適切な診断をする必要があります。

①〜⑦のように似たような病気が多いため、病気の可能性を1つずつ消していく作業が必要であり

何度か来院をしてもらうようにはなりますが、正確な診断のためにも地道な治療が大事になります。

皮膚の病気 2016/11/15
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