診療方針
policy
マノン動物病院では、病気の動物に対しては、一般的な検査を行い、できるだけ診断をつけるように心がけています。 診断がつかないと、治療方法がしっかりと提示する事ができないからです。 重症の場合や大きな手術が必要な場合は、提携している大きな病院と連携して治療を行い、継続治療が必要であれば当院で行えるような形で、先進医療も提供できるようにしています。 マノン動物病院では特に、皮膚病、歯周病、腎疾患のケアに力を入れていますが、整形疾患およびエキゾチックアニマルの診察は不得意ですので、他院を紹介させていただくこともあります。ご了承ください。 患者の増加に伴い、診察に時間を頂くかもしれませんが、丁寧な診察を心がけておりますので、どうぞお許しください。
しつけについて
新しくやってきた子犬を、どう育てればいいの?という疑問は、ほとんどの飼い主が直面する問題です。 たたいたり、キツく叱っても、子犬が感じるのは意味不明で怖いという恐怖心を与えるだけです。 正しいしつけの知識とトレーニングを早い段階からスタートすることで良い信頼関係を築きやすくなります。 当院ではしつけに不安を感じている方には、しつけの入門冊子と当院での指導プリントをプレゼントしています。 よい信頼関係を築いてもらうことが、よいペットライフの入り口だと考えています。
目の病気について
当院では、スリット検査、フルオレセイン検査、シルマーティア検査、眼圧検査、眼底検査などの基本的な検査を行えるようにしてあります。 ただし、眼科の手術等が必要になる場合には、当院の器具では対応しきれない部分があるため、提携している病院に紹介させていただくことになります。 白内障の手術、緑内障のレーザー、義眼挿入術、角膜穿孔の結膜フラップ術などは眼科専門医と協力して治療を行い、アフターフォローを当院で行う形で高度医療を提供できるようにしています。
皮膚病について
犬や猫では皮膚病の発生はとても多くなっています。 その中でも、アトピー性皮膚炎や脂漏症などの痒みが強いタイプの皮膚病は診察することが多い疾患です。 当院では基本的な検査を行いながら、かゆみの原因が寄生虫なのか、感染症なのか、食事なのか、アレルギーなのかを可能な限り相談しながら診断していくことで、治療方針を決めていきます。 アレルギー疾患の場合は完治することは難しいかもしれませんが、薬やスキンケア、シャンプーなどで痒みを緩和してあげられると思います。 必要な場合は、皮膚科の専門医への紹介も行いますので、ご相談ください。
歯周病について
5歳以上の犬猫の80%は歯周病を罹患しているといわれています。 それは、なぜなのでしょうか? 口腔のケアをしないと、病気になるということを飼い主が意識していないし、獣医も適切にメッセージを伝えきれていないことが問題なのだと思います。 歯周病は急激に発生するものではありません。毎日の積み重ねが、そのままの形で歯周病として発現してくるものです。 一番大事なことは、小さい頃から歯磨きをするという習慣をつけ、それを毎日継続していくという、当たり前で平凡なことです。 それが動物にとって素晴らしいプレゼントになって返ってくるということを家族は認識して、ケアを続けてあげて欲しいです。
進行した歯周病について
最近の人気犬種である、トイプードル、チワワ、ミニチュアダックスなどは非常に歯周病になりやすく、重症になることが多々あります。 歯石の付着が軽度なものは歯石除去のみで良いのですが、重症の患者になると抜歯、フラップ形成術、口鼻瘻(こうびろう)整復術などの特殊な外科処置が必要になることがあります。 また、最近はトリミングショップで目に見える範囲での歯石除去をおこなうものがあるようですが、 獣医が行う歯科処置は歯肉の下に隠れている部分の歯石や炎症を取り除く治療行為を行うものであり、基本的には全く違うものです。 口が臭う、歯のぐらつきがある、よだれが出る、食べている途中で食事をやめてしまうなどの異常が認められたら、歯周病かな?と思って獣医に相談することをお勧めします。
腎臓病について
犬よりも猫が一般的に慢性腎不全になりやすいといわれています。 それは、もともと水を少量しか摂取せず、腎臓で再吸収能力を発揮して濃縮された尿を生成する事ができるからです。 一般的に、慢性腎不全は老化とともに発生する事が多く、腎臓の機能が25%程度まで低下しないと、血液検査による異常値は検出できず、進行してからでないと症状は認められません。 はじめに変化が起きるのは、尿比重の低下(うすい尿をする)からと言われており、高齢になった動物は、血液検査と尿検査を行うことが推奨されます。 慢性腎不全の可能性があるならば、適切な検査を行い、状態に応じた点滴、食事療法、および薬物療法で病気の進行が緩やかになるようにするのが目的になります。 適切な治療は腎臓病の病期によって異なりますので、早めの発見が健康維持に重要になります。
ガンについて
最近は高齢の動物が増えてきているので、腫瘍の症例が増加して来ています。 当院にて、悪性腫瘍の疑いが強く、精密検査が必要な場合には、提携病院でのCTもしくはMRIによる検査や、難易度の高い手術も紹介するようにしています。 ただ、ガンの治療や検査には選択肢がたくさんあり、費用や治療目標を当院でしっかりお話した上で家族が納得できる方法を提案できるように心がけていますので、不安な事があれば相談して下さい。