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  • 脾臓のできもの

    先日、なんだか元気がないという主訴のワンちゃんが診察に来まして、
    血液検査では急性膵炎がありそう。

    腹部の状態のチェックのために、超音波検査をうけてもらったところ
    脾臓に腫瘍あり。破裂しそうなくらいの大きさ!!

    というのも見つかり、膵炎は膵炎で治療を行って、
    こちらの脾臓の腫瘍は元気になってから、後日に摘出手術ということになりました。
    この腫瘍自体は、おそらく体調不良にはそれほど影響がなく、
    たまたま偶然見つかった腫瘍なんですが、
    脾臓の腫瘍は、あんまり症状を示さず、なんか食欲がないとか元気がない。
    という不定形な主訴になるため発見することが難しい場合が多々あります。

    また、脾臓の腫瘍は、良性のものでも悪性のものでも破裂すると大出血することが多いため
    ある程度のサイズの腫瘍の場合は、積極的に脾臓の完全切除を行っています。
    (定期的な検査で、小さいできものが拡大しない場合は、経過観察することもあります。)

    超音波検査だけで、悪性か良性か見分けがつけばいいのですが、
    良性の腫瘍か悪性の腫瘍なのかは手術後の病理検査を行わないと、はっきりとはわかりません。

    病理検査をしっかりしておくと、どう対処すればいいのか理解できますので安心できます。
    今回の腫瘍も検査結果は血腫と結節性過形成という良性のものだったので、切除すれば安心です。

    今回のワンちゃんも、腫瘍の切除後は抗がん剤などはもちろん不要で(良性の腫瘍だったので)
    とても元気になって帰って過ごしてくれています。

    症状がない腫瘍は、定期的な健康診断や超音波検査で見つけてあげるのが大事なので
    元気なときでも、定期的に血液検査や超音波検査を受けるようにアドバイスするべきだなぁと感じました。

    高齢になったら、定期的な血液検査・超音波検査を推奨してます!!

    腫瘍の病気 2018/10/09