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診断が難しい病気
なかなか更新できていませんが、毎日治療しています。
8月、9月、10月と手術や診察が多く、混雑しておりました。お待たせしたみなさま、申し訳ありませんでした。
すこし朝晩は寒くなってきたので、動物たちが風邪をひかないよう過ごしてくれればと思います。最近はなんとなーく免疫介在性疾患がマノン動物病院では多くなっています。
はっきりと数値に出てくるのはCRP(炎症性タンパク)ぐらいで、
「なんとなく調子悪い。熱があるような感じ。食べないことはないが痩せる・・・」
といった、不確定な主訴になるものが多く、高齢だからかなぁと様子をみていたり、
他院でCTや各種いろいろな検査をしても原因不明だった!!という難しい症例もありました。いろいろ検査をする場合でも、いつも必ず結果がでるとは限らず、
血液検査だけで異常がでる病気は、誰が見てもわかる簡単な病気で、
数値に異常がないけど、なんだか「おかしい」という状態を病気としてみつけられるかが大事なのかと思います。特に自己免疫性疾患では、各種検査を実施しても確定的な診断が得られない場合も少なからずあり、
試験的な治療に対する反応をみることでしか、治療できない場合もあります。もっといい検査法が開発されるといいのですが、なかなか難しいみたいですね。
手探りの治療をすることも多いですが、なんとか元気になって欲しいと思って日々治療してます。