４月～６月の狂犬病予防接種、フィラリア予防、ノミダニ予防などのピークが過ぎてきて

病院の来院数も連日の予約満杯から、すこし余裕がでてきました。

フィラリア予防は６月からが基本なので、まだの方はお早めにして下さい。

先日、乳腺癌（転移がある場合に対しては飼い主と相談の上、抗がん剤治療も実施しています）の

症例が何件か診察、手術をしました。

高齢の犬に多い疾患ですが、どうしても年に何件も犬の乳腺腫瘍をみていると

子犬の雌が来院されると避妊手術を前向きに検討してほしいとお話したくなってしまいます。

予防的な避妊手術は乳がんの予防に有効なことがわかっているので、

「手術をするなんてかわいそう。」という気持ちもわかるのですが、

最近は痛み止めの薬や、局所麻酔を使うと、日帰り手術も可能なので選択肢に入れて欲しいと思います。

最近、パラディアという薬で乳癌からリンパ節転移していた症例でも

進行を抑えることができて、QOLが維持できている犬がいました。（完治しているわけではないです）

抗がん剤は日進月歩で、苦痛が少なく、できるだけ在宅療法ができるような選択肢が増えるといいなと思っています。

暑くなってきたので、今年は熱中症のリスクを下げるために

涼しい時間帯に散歩するように心がけてくださいね。

特に短頭種の犬は日中の散歩は危険ですよ！！ご注意くださいませ。